~宿命~
片膝を着き、殴ってやろうと拳をあげると他の仲間が止めに入った。
正道:「もう、大丈夫っすよ!」
定道:「これ以上やると死ぬかもしれませんよ!」
明隆:「構うなっ!放せっ!」
正道:「クソッ!ダメや!孝道!兄さんを外へ!」
孝道:「行くよ!」
俺は孝道に持ち上げられ、廃墟の外へ連れて行かれた。

30分後、知り合いの警察が20人ほど警官を連れてきて奴らを連れて行った。
事情を正道らが話し、奴らの武器も証拠品として没収。
俺の木刀は定道が隠していてくれた。

水和達の所に戻った時には我を取り戻していた。
みんなは英雄を迎え入れるように盛り上がり、それぞれのパートナーの所へ走っていった。
俺は車に戻り、木刀をしまう。
水和:「おかえり。」
トランクを閉めると水和が話しかけてきた。
明隆:「わっ!…脅かすなよ。」
水和:「何で真っ先に私の所来てくれないの?」
明隆:「今から行こうとしてたんや。」
水和:「ふ~ん…怪我はしたの?」
明隆:「いや、かすっただけ。」
水和:「見せてみぃ?」
明隆:「止めろっ!」
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