~宿命~
明隆:「ハハハッ!ナイフがなんじゃ!果物でも剥いとけ!アホ。」
相手を怒らせ、突発的にかかってくるのを待つ。
奴等はやはり単純だった。
ストーカー:「今すぐ…腹に穴あけてやるっ!」
一人がナイフの刃をこっちに向け走ってきた。
それに釣られ、他の奴等も俺を串刺しにしようとナイフを構える。
明隆:「来いっ!」
更に挑発する。
走ってきていた奴は見事に俺の術中にハマった。
行ってるのに“来い”と重ねて言われると誰でも頭にくる。
そこで奴は立ち止まり、片方のナイフを投げてきた。
バカでもナイフを飛ばすスピードは人並みだ。
俺は軌道を見切り、余裕ぶってナイフを避けた。
そのナイフは反対側にいた奴の太股に突き刺さった。
ストーカー:「お前、よくも仲間を…。」
明隆:「お前が投げたんやろが。下手くそ。」
ストーカー:「ぬ゛ぅぅぅ!」
言葉でうまく表現出来ない雄叫びを上げてナイフを頭上に振り上げ、襲いかかってきた。
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