～宿命～
俺が攻撃を避けていると、もう一人も加わり２対１になってしまった。
そのせいで合計４本のナイフを相手に戦わなければいけない。
避けるのに必死でグローブの事などすっかり忘れていた。

明隆：「うわっ！」
避けている最中、何かを踏んでバランスを崩した。
チャンスと言わんばかりにナイフが襲う。
ギリギリで避けた為、腕を切ったがそんなに深くはない。

俺は踏んだ物を投げ付けてやろうと足元を見た。

そう。俺が踏んだのは愛用のグローブだった。

奴等に蹴りを浴びせ、すかさずグローブを拾って装着した。
何故だか痛みが吹っ飛び、みるみる内に力が湧いた。
明隆：「反撃開始といこうか！」
俺は笑みを浮かべ、一気に間合いをつめた。
奴等は必死でナイフを振り回すが、全てグローブの鉄で防ぎ、お腹・胸・肩・肘など隙が出来やすいヶ所を二人同時に攻撃した。
交互に攻撃するのでスタミナの消耗が激しく、これで倒さなければ刺されて死んでしまうかもしれない。
俺は決死の覚悟で殴り続けた。
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