~宿命~
明隆:「ヤられてたまるか!!」
どうしてもこいつらに勝って新石の顔に泥をぶちまけてやりたかった。
その想いが強かったので、久しぶりにブラックゾーンへ突入した。
俺は連続で回転し、奴等全員の顔に蹴りを食らわした。
3人だけ蹴りを避けたが、残りの奴は一発でその場に倒れた。
唖然とする3人に追討ちをかけるように襲いかかる。
それなりの代償を受けたが仕方がない。
俺は二階への階段を一段飛ばしで駆け上がった。

真正面に新石がいるドアが見えた。
明隆:「新石っっっ!」
声を轟かし、ドアへと走り出した。
後、2メートルぐらいの所で左右の障子を壊しながら木刀が飛んできた。
咄嗟にしゃがみ、2本の木刀を間一髪でかわした。
破れた障子の隙間から有坂兄(左)、有坂弟(右)を確認した。
有坂兄:「さすがだな。真藤。」
有坂弟:「くらっとけば良かったのにな。」
明隆:「危ねぇ真似しやがってこの野郎。」
有坂兄:「おいおい。俺らはトップ(新石)の命令で動いてるだけだ。恨むならトップを恨め。」
今の俺では勝目がない。
さっきの戦いで体力をかなり消耗したからだ。
そんな俺の背後から複数の足音が聞こえた。
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