～宿命～

正道：「そう言わずに！頼むっ！」
明隆：「頭下げたって嫌なもんは嫌だ！」
何度も何度頭を下げられた。
ミルクを飲んでいる時も安居と話している時もずっと…。
あまりにもしつこいのである約束を交わした。
明隆：「もし、俺が誰かにやられた時、手を貸してくれたらお前ら全員を引き受けたる！どうや？」
正道：「えっ！そんなドラマみたいに上手くいかねぇよ！」
明隆：「やる気があれば何とかなるもんさ。運命に従え！」
正道：「分かった。それでいい！忘れるなよ！」
明隆：「何を？…嘘嘘！分かってるって！」
正道：「これから会う事があるかも知れねぇ。その時の為に自己紹介しとくな！俺は戸田 正道だ。こっちの丸い奴が三男の孝道でこっちのマッチョが次男の定道だ。」
明隆：「兄弟のくせに似てねぇなぁ。俺は真藤 明隆。よろしく！もう、会う事ないやろうがな。じゃあな！」
俺はそう言って安居の手を引き、次の任務へ出掛けて行った。