~宿命~
俺は次々に打たれるパンチのパターンを見極め、わきで片手を固めた。
そしてそのまま折ってやってもよかったのだが、さっきまでの攻撃で肘を強打しており、曲げて力を入れると激痛が走るのだ。
俺は奴の足を蹴って倒し、背中に乗って動きを封じた。
明隆:「本当ならお前の両手両足をへし折ってやる所だが、パートナーが止めるもんでな。早い所負けを認めろや。」
古島:「俺が?ふんっ。笑わすなボケ!まだ負けてへんゎ!早よ退けっ!」
暴れる古島の髪を掴み、耳元で忠告した。
明隆:「俺は安居のように気長じゃねぇ。言葉に気をつけろ。」
古島:「はぁ?テメェ、頭おかしいんじゃねぇ?」
忠告を無視した発言に短気を起こし、奴の肩を殴った。
古島:「う゛ぅぅ…この野郎。やりやがったな。」
明隆:「本当に苦痛を与えたかったら顔面殴っとるゎ。確かに安居をやったのは許さねぇ。だけど、アイツがここに居たら絶対止めとるで。どんなに憎い相手でも怪我したら傷つく人が居るからってな。アイツがパートナーじゃなかったらお前の頭かち割っとる所や。安居に感謝しな。」
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