それから、軽い試合が始まった。
今日のメンバーは10人。
チャンピオンが1ペア(2人)と
チャレンジャーが1ペア(2人)なので
6人が、試合に出ない「待ち」になる。



「フォア(右)とバック(左)どっちがいいですか?」と、私が聞く。

「あっじゃあ・・・フォアお願いします」
「わかりました」

そんな会話をコーチが聞いて、言った。
「あれ?そこの2人って同学年でタメだよね?なんで敬語なの?(笑)」


「やー・・なんかタメ語で話しづらいっていうか?」
 と、言ったのはケイ。
なぜかコーチにはタメっぽくて、しかも文法がちょっとヘン。

「え、何ソレ(笑)タメ口で話せばいーじゃん。ペアなんだからコミュニケーションとらないと!」

んー・・・確かに。
ペアは相性の問題もあるからコミュニケーションがとても重要になってくる。

コーチのその言葉に押されて、私は口を開く。
「・・・タメ語にしますか?」
「あー・・・はい。」


「その時点でもう敬語じゃん(笑)」



最初は、
「ナイスです」から
『ナイス!』になり、
「ドンマイです!」から
『ドンマイ!』になった。

たったそれだけだったけど.


『100%』叶わないと決め付けていた恋が『99%』叶う予感に変わった。
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