保健室の眠り姫!?





「王様にはばれなかったのかい?」


「悪魔のしるしは出ていたけれど、
 隠していたから見えていないわ。

 奇跡ね。
 片方は王との子、もう片方はあなたとの子。」


「そうだな。
 双子なのに、完全に同じではない。」




ええ。
女王様も悪魔と関係を・・・?




「その子は殺したことにできるから。
 お願いね。」

「早くいかないと騒ぎが大きくなってしまうよ。
 エミリ、僕の子を産んでくれてありがとう。
 敵の子なのに。


 愛しているよ。」



「私もよ・・・。
 その子はきっと二つの世界をつなぐ子になる。

 いつか悪魔と人間が
 私たちのように分かり合え
 愛し合う日を。」



そういって女王様は一人を抱いて
帰ろうとした。



「この子の名前は、エミリ?」



私はその名前を聞いて
驚くことになる。






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