放課後ラプソディ
2 人に言えるぐらいならまだ平気
霧恵の言葉は、たまにいちゃもんとかクレームじゃないかというときがある。
この世知辛く、お金もなく、ある意味サバイバルなご時世、言われっぱなしで相手に合わせてばかりいるより、なにかをはっきりきっぱり言えるのはいいことだ。
しかし人は厳しさより優しさ、辛さより甘さを、苦情より助言を好むものだ。
「カウボーイビバップって、オープニングかっこいいな」
「だろー?」
ヨモギが、テンション高めで嬉しそうに六坂と話している。
「あれをいいって言うやつが一人でもいるのって、あー」
最後の「あー」は、いったい……。心からの喜び?
「わかった、落ち着け。恥ずかしい」
六坂が、このままだと上がり続けそうなヨモギのテンションを落としにかかる。
子どもか。
この世知辛く、お金もなく、ある意味サバイバルなご時世、言われっぱなしで相手に合わせてばかりいるより、なにかをはっきりきっぱり言えるのはいいことだ。
しかし人は厳しさより優しさ、辛さより甘さを、苦情より助言を好むものだ。
「カウボーイビバップって、オープニングかっこいいな」
「だろー?」
ヨモギが、テンション高めで嬉しそうに六坂と話している。
「あれをいいって言うやつが一人でもいるのって、あー」
最後の「あー」は、いったい……。心からの喜び?
「わかった、落ち着け。恥ずかしい」
六坂が、このままだと上がり続けそうなヨモギのテンションを落としにかかる。
子どもか。