放課後ラプソディ
間奏2
カタン、と氷水の入ったグラスから、氷の溶けゆくかすかな音がした。
じっくり見つめたら、氷から小さな小さな泡が出ているのが見えた。
「この前の続き、書いてみた」
友人に連絡をとり、今日、また会ってもらった。
黒いクリップではさんだ紙の束をわたすと、友人は両手でそれを受けとり、読み始めた。
あとは読み終わるのを待つだけだ。
ケータイ小説サイトに文章を載せると、その瞬間からひとつの作られた世界も、登場人物たちも、自分の手元を離れていく。もとはといえば私の頭のなかにあったもので、空想なわけだ。それが誰かの頭のなかに、なんて思うと、形のないものに形が宿ったような、ちょっと不思議な気分になってしまう。
あれはもう何年前だろう。最初に書いて完結までたどりついたものは、感想掲示板に批判的な書き込みをいただいた。
だいぶ前なのではっきりおぼえてないけど、そのうちのひとつは、確か、
「そんなに死にたかったら、胸の真ん中を自分で突き刺せばいい」
と。
これは感想として1とカウントすべきだろうか。
じっくり見つめたら、氷から小さな小さな泡が出ているのが見えた。
「この前の続き、書いてみた」
友人に連絡をとり、今日、また会ってもらった。
黒いクリップではさんだ紙の束をわたすと、友人は両手でそれを受けとり、読み始めた。
あとは読み終わるのを待つだけだ。
ケータイ小説サイトに文章を載せると、その瞬間からひとつの作られた世界も、登場人物たちも、自分の手元を離れていく。もとはといえば私の頭のなかにあったもので、空想なわけだ。それが誰かの頭のなかに、なんて思うと、形のないものに形が宿ったような、ちょっと不思議な気分になってしまう。
あれはもう何年前だろう。最初に書いて完結までたどりついたものは、感想掲示板に批判的な書き込みをいただいた。
だいぶ前なのではっきりおぼえてないけど、そのうちのひとつは、確か、
「そんなに死にたかったら、胸の真ん中を自分で突き刺せばいい」
と。
これは感想として1とカウントすべきだろうか。