約束~幸せのクローバー


「…先生なのに生徒を脅すんですか?」



「話しは終りだ。早く戻りなさい」



視線を私から外しもう私を見ようともしない。



これ以上、ここにいても無駄だと思い教室に戻った。




「やっと帰ってきた。はい買っといたよ」



教室に戻ると麻由から手渡されたのはレモンティーだった。


「ありがとう。お金返すね」



「槇野先生に何を言われたの?」



「この間の保健室での事で話しがあるって」



「それって二人の事を黙っててほしいってことかな?」



「多分そうだと思う」



「私、ついて行った方がいい?そうなら一緒に行くよ」



「ううん、一人で行って来る」



「大丈夫?」



「うん」



本当は不安だったけど、これは先生達と私の間の事だから自分でなんとかしようって思った。

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