約束~幸せのクローバー


一瞬間があって槇野先生は軽く咳払いをしてから私を見た。


「……せっかくのデートだし雰囲気出ないだろう」



あれ?なんか先生の顔が―――。


「先生……顔が赤いよ、もしかして照れてる?」



「ばっ……お前、何言ってるの……て、照れてなんかねぇよ」



先生の慌てぶりが可笑しかった。



「美羽、俺の名前を言ってみろ?」



えっ何で?



「いいから、言え」


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