約束~幸せのクローバー
放課後になった。
「美羽、私帰るけど本当に大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「何かあったら連絡してね?」
「うん分かった」
麻由が帰って私は保健室に向かった。
保健室の戸をノックして開けた。
槇野先生しかいなかった。
「田口先生はいないんですか?」
「今日は俺と君の二人で話しをする予定だから、彼女は来ない……」
早く話しをして帰ろう。
「先生、私は誰にも言いませんよ」
「弱みを握ったつもりでいるかもしれないが、この間の事は大崎の誤解だ……
田口先生とは、つき合ってはいない!」
弱みを握ったつもりって……私が脅迫しているみたいじゃない。
「誤解しているのは先生でしょっ!
私……脅迫なんかしてません!!」