約束~幸せのクローバー
もがいても腕で押し退けようとしても拘束を緩める事はできなかった。
「落ち着けって!
話しをするだけだ」
「この間3年生の前で言った事を怒ってるんだろう?
あれからだよな大崎の態度が変わったのは……」
「――…悪かった。お前の事、気になってて俺の知ってる天使に似てたから―…」
ん……?
今、天使って言った?
背中に羽がある、あの天使!?
「勘違いするなよ。昔、出逢った女の子が天使みたいに可愛くて―――」
先生の思い出話しの事だったんだ。
だけど――…先生が天使って……なんか合わない。
「お前さあ今、俺に天使なんて似合わないって思っただろう?」
「そんな事は……思ってないですよ――…」
「まぁ、いいか。
とにかく引き止めたくて……あんな言い方になって本当に悪かった」