約束~幸せのクローバー


「俺の言う事が聞けないなら今ここでお前にキスする、拒否権はないぞ?」



「な……っ!?」


キ、キスって……なんで!?



私が逃げないように拘束しながら私の顔に唇を近づけてきた。


キス……されちゃう!?



「ストーップ!!学校でそういう行為は止めなさい」



田口先生が入って来た。



「何だよ姉さん……いいとこだったのに」


「姉さんって……?」



「田口先生は俺の姉貴だ!」



「田口先生は槇野先生のお姉さんなんですか?でも名前が……」



「私は結婚しているのよ」



「廉が言ってた保健室での勉強だけど……さっきのような事は禁止だからね!」



「……分かってるよ」



「そういう事だから、明日の放課後から毎日来いよ」



毎日なんて嫌だって思った。


でも言えなかった。

また何かされそうで……。
< 25 / 346 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop