約束~幸せのクローバー


大きな声で怒鳴られて、すくんでしまい 言葉が出せなくなった。


先生は私を壁側に押し付けて視線を合わせた。



「何かあったな?」


首を横に振った。



「嘘だな。
お前は顔に出やすいって自覚はあるか?」



「………」



「辛そうな顔で"別れて"なんて言われたって承知なんかできねぇな」


必死に考えて決心して話したのに最初から見透かされていた……。



「何があったか言え」



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