約束~幸せのクローバー



「美羽―――」



先生は私が泣き止むまで、ずっと抱きしめててくれた。





「卒業したら俺達、堂々と会えるんだ。
待てるか?」



そうだよ。
2度と会えない訳じゃないんだ。
でも……長いよ一年って―――。



「返事をしてくれないんだ?
別れたいのか?」



慌てて首を振った。
「違うよ!」



「待てるか?」
もう一度聞かれた。


廉と別れるなんて考えたくない。
私、しっかりしないと……。



「うん、大丈夫」



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