約束～幸せのクローバー

「ここ解き方間違ってる。ここもだ！」



私の解いたプリントの採点を終わった槇野先生の顔は険しくなっていた。



「問題の半分は間違ってるぞ。
こんなんで、よくこの学校受かったなー……」



「……他の教科は普通にできるんです」


「とにかく……間違った所の解き方教える」



槇野先生は間違った箇所の説明を始めた。



「分かったか？
今、説明した問題は明日また解いてもらうからな」



「先生？やっぱり毎日補習なんて無理っ……。
友達とだって一緒に遊んだりしたいし……」



「お前――…自分の立場分かってる？
俺だってお前のために時間割いてるんだけど……」


「私からお願いしたわけじゃ―……」



「あ"ぁ！？」


……こっ、こわい…。


思いっきり不機嫌な声が聞こえてきて思わず身をすくめた。