約束~幸せのクローバー
放課後になり、いつものように保健室に入って行った。
槇野先生は私より先に来ていた。
「残念だったな?」
「仕方ないです」
「ずいぶんと、あっさりしてるな?
いろいろと言って来ると思った」
「私も成長したって事ですよ……」
「成長……したか?」
「なんですか?
その疑うような言い方は―…」
「成長したって言うなら試してみようか?」
試す!?
強い力で引き寄せられた。
槇野先生の腕の中にいる私は突然の事で身動きできずにいた。
先生は私の後頭部を手で支えて固定してしまった。
先生の顔が近くなって……