約束~幸せのクローバー


それから何日か経った。


今日は日直の日だ。


そして数学もあった。



授業の時にやったプリントを集めて後で職員室に持って行く事になったんだけど……。



職員室に行ったらちょうど槇野先生はいた。そこには3年の先輩方もいて軽く睨まれて……。



それは仕方がないことなんだよね。



だって先輩方の中心にいるのは理事長のお嬢さんだから。


みんな強く言えないんだ。



思えば今日は朝からついてなかったっけ。



とりあえず、先輩達に頭を下げながらプリントを手渡したんだけど。



教室に戻ろうとしたら呼び止められた。


そして……。



「大崎美羽さん」



「なんですか?」



「君は数学が苦手のようだけど、クラスの人たちの足手まといにならないように頑張ってもらわないと」



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