偽りの婚約者



「計画変更て何ですか?
復讐の事とか何にも話してくれないのに何を信じていいのか分かりません」



これから千夏に全てを話す。
だから聞いてほしい。



全てを話し終わった後、隣に座っている千夏に。




「俺に言う事があるんじゃないか?
俺だけに言わせて自分は言わないつもりか?
狡いぞ」


と言うと何の事か彼女には直ぐに分かったようで、あっという間に顔が赤く染まっていった。


もう一度ちゃんとあの時の言葉を聞きたい。




「……ったく、しょうがねぇな」





手を延ばして、千夏の頬をそっと触れた後唇を合わせた。



「好きだ。お前を誰よりも愛おしいと想う気持ちに嘘はない」













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