偽りの婚約者
プロポーズ



いつも通りにパソコンに向かって仕事をしていると。



「千夏、ちょっといい?」



紗季さんに手招きされパソコンを打つ手を止めて椅子ごと移動した。



「何ですか?」



「玲奈の婚約が正式に発表される事になったんだよ」



「あっ、前に言ってた秘書の人ですか?」



「そうなの、それで東條君と千夏は、あれからどうなったのか気になって」



「中島さん、さっき渡した書類だけど」


「はい、今持って行きます。
ごめん、また後で話そう」



「分かりました」


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