偽りの婚約者


「!?」



東條さんの顔が間近にあって口を塞がれた。



熱い口づけが何度も繰り返される。



「ッ……ん……」



口づけから解放されても体に力が入らずシートに身を預けた。



「今日はこれで我慢しろ。家に送るからゆっくり休め分かったな?」




東條さんは断固として譲らないというように私を見た。
今日はマンションに行く事は無理なようだと諦めて頷くと車のエンジンがかかり車は動き出した。


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