偽りの婚約者
今日は北川商事の創立30周年記念パーティーの日。
いつもよりオシャレしてパーティー会場へ向かった。
会場へ着くとすでに紗季さんと玲奈さんは来ていて、二人はかなり前から準備を手伝っていたようだった。
「玲奈さん、私にも声かけてくれれば良かったのに。そしたらもっと早く来てお手伝いしましたよ」
「いいのよ。総務課が準備するって事だったし」
「私が勝手にやっている事だから、あなたは気にしないでいいの。
それより私達のテーブルはこっちだから」
紗季さんの後をついて行くと。
テーブルには職場のみんながいて、少しほっとして席に座った。
いつの間にか職場の何人かが気の合う人のテーブル行ったりしていて、玲奈さんもいつの間にか私達のテーブルに移動してきていた。