Green meat roll[短編]
「あれは告白されたの」

「やっぱり…」

「俺って何でもかんでも笑顔でかわす

から笑って逃げただけ」

「そうだったの?」

「好きなくせにそんな癖も

知らなかったの?」

涙の跡をぐしぐしされる。

「その笑顔に惚れた…から」

そんな笑顔の王子が目の前にいる。

「俺は…そうやってすぐ言葉が

途切れたり、俺と目が合うとすぐ反らす

からもう俺しか見られないように

してやるなんて思ってた」

それが好きの裏返しだったのに…

今ならしっかり目を合わせられる。

保って5秒だけど;
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