Green meat roll[短編]
がやがやした女子たちの場所へ向かう。

うーん、どうしよう。

ここで声をかければ私はKY。

でも言わなきゃ叱られる。


頭で葛藤しているとバチリと

田処くんと目が合う。

「あ、ごめん。月巳」

女子たちを掻き分けて私の元へ走る。

「そっか遅刻か、皆も早く教室入ろ?」

女子たちの胸のきゅーんって音が

聴こえる。



そして走って教室へ入っていく。

「ありがと、月巳」

「う、ううんっ。先生に言われたから」

私はさっさと方向転換して歩き出す。

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