A promiseーあの日の約束ー

……で。

誰なんだろうこの人。

栗色君を見ると彼もこっちを見ていて……目が合った。

その瞬間とても嬉しそうな顔をした。

いや、意味が分からないんですけど。


……よし、さっきの事は聞かなかった事にしよう。

「ほんとに会えて嬉しいよ!!……あいつに何かされた?」

少しの間の後声が低くなる。

その事に驚きながらも、まだ言うかと呆れた。

「……されそうだったけど、助けて貰ったから大丈夫だったよ」

だからスルーした。

「そっか!俺、ちょっと迷っちゃって歩いてたらたまたま見つけてさ。迷っててよかった」

すっごい嬉しそうなオーラ出てるし。
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