A promiseーあの日の約束ー

『かなた……』

私はその子の名前を呼んだ。

私の手を強く握る。

『俺……絶対ゆいに会いに行くから!!
……ゆいが俺の事を忘れても!!』

泣きながら訴える。

『私、忘れないっ……!!皆、皆忘れないっ……!!』

私も手を握り返す。

『かなたが来るの、ずっと待ってるから!!』
< 6 / 32 >

この作品をシェア

pagetop