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 「わかった、わかったから。もう、叩かないでくれ。脳細胞が揺れる」と銀次は言い、息を整えた。「鳩葉さんの言う通り、フウさ。でも、それは終わったこと。始まりがあれば、終わりがあるんだ」
「あんたってそんな凄い人だったの?」
 と鳩葉。
「凄いもなにも、伝説です、レジェンドです」 
 鳩葉は興奮し、身を乗り出し、日本語と外来語を折り混ぜた。これは日常茶飯事に日本社会で行われていることで、要するに同じ意味ということ。それでも胡桃は大人の対応で、黙る。
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