HELP
「妻と子供のために」「お前と結婚するために」というのは一過性の感情に過ぎない。なぜなら、〝継続〟させることが難しいからだ。あの手この手を使っても、昔あった感情を維持するというのは難しい。恋愛映画も考えものだ。出会ってから付き合う過程なので溢れ返っている。そうではなく、いかに感情を持続させるか、という恋愛映画も必要だ。梨花はそう思うのだが、それでも恋愛映画で涙してしまうのは、自分にも純粋な感情が備わっているからだと、納得することにした。