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 「二十歳」
「同い歳だったんだ」
 と鳩葉。
「好きなアーティストはビートルズとセックスピストルズ」
「え?ピストルズは嫌」
「じゃあ、ビートルズは好き?」
「そうだね。彼らの音楽は不変的よ。たぶん、人類がいる限り聴かれると思う。私は、そういう音楽を作りたいし、彼らを超えたい」
 鳩葉はカップラーメンを食べるたために、ケトルに水を入れガスコンロの火をつけた。
「でも」と青葉は腕を組みながら、「そんなこと考えなくいいじゃないかな」とカップラーメンに薬味を注ぐ。
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