ノスタルジア






「……澪」





やっと出たその言葉。




彼はふいっと私の横を通りすぎて本棚へとそのアルバムを戻す。




しばらく沈黙したまま、本棚を見つめた彼。







振り返って向けた、私への視線。










「…………っ」









それは初めて彼が私へ向けた。












冷たさと












"殺意"













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