ノスタルジア






「知景には会った? 学校で」



「まだ見てないよ」



「ふーん」






交差点、信号待ちしながらいつもみたいに他愛ない会話をする。




知景は同じクラスの俺の友達で、アヤノがなついてるとまではいかないが、たまに3人で居ることも少なくはなかった。





「お前何組?」



「1組。何で?」



「明日から昼、迎えに行くだろ」



「あーそっか、高校はお弁当か」





別に一緒に昼ごはんを食べるという約束したわけでもなく、当たり前のようにそんな会話をした。



まぁ、彼女なら、1人で教室で弁当を食べることになろうともあまり気にするとは思えないが。





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