ノスタルジア






「なんか変な関係だね、あたしと澪」





いつの間にか青に変わっていた信号。



そう呟きながら、彼女は歩き出す。






「今さら?」



「あたしは澪の何なんだろう。友達? 彼女? 家族?」



「……さぁ」




「もし澪が居なくなったら、あたしはどうなるんだろうね」







彼女はあくまで笑い事のように、そう呟いて笑顔を見せる。





"1人になんてさせないよ"





確かにそう思ったのに、口には出せなかった。







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