ノスタルジア






「まぁ、それでさ……」



「ん」







少し言いにくそうに、彼は話し出した。






「ここの病院に来る途中、頼まれた通り行ってきたよ……動物病院」




「……あぁ」







そういえば、彼に頼んだのだった。




と、あの仔のことを思い出す。







こうなってまでアヤノが守った、あの仔のことを。









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