ノスタルジア






俺、さっき目を開くまで何してたんだっけ?




いつ、ここに来たんだっけ?






何も思い出せない。







ただボーッと立っているのに、時間が過ぎていくのが分からなかった。





だけど、その理由はしばらくしてから分かる。









上を見上げた。








ふんわりと浮かんだ、オレンジがかる雲が……動いていない。





視線のずっと先にあるあの大きな夕日は……一向に沈む気配がない。





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