ノスタルジア
ふと夜中に、なぜか目が覚めた。
どこか苦しいわけでもなく、トイレに行きたいわけでもなく。
ただ閉じられていたまぶたが開いて、夢を見るという無意識の作業が中断される。
ぱちぱちと数回まばたきを繰り返してから、ふと視線を横にやった。
隣では、スースーと寝息をたてた澪がこちらに顔を向けて寝ている。
なんだか可愛くて、胸がくすぐられるような寝顔。
自然と口元が緩んだ。
あぁ、私今この人の隣にいるんだ。
なんて。
寝ぼけてるんだか、意味不明な私の思考回路。