ノスタルジア





翌日から戻ってきたのは。




今までとなんら変わりのないあの日常だった。







「おはよう」



「早いね、キキ」



「澪が遅いんだよ」






いつもどおりお昼に起きてくる彼を、リビングで待ちぼうけて。




何度繰り返したであろう言葉のやり取りを交わして。






何も変わっていない。






変わっていないからこそ……恐い。






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