ノスタルジア






部屋に鳴り響いたインターホン。



1週間ぶりのその音。






まさか……と玄関へ首を向ける私を見て、澪が笑う。







「そら見ろ」







いたずらっ子みたいに、片方の口角だけをあげて。




きょとんとする私の髪をくしゃくしゃと撫でると、そのまま玄関へと足を進めた。











< 85 / 482 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop