ノスタルジア





「おーす! キキ~」



「!」






数分後。




あくまでいつもどおり。




怒ってる様子も気まずそうな様子もなく。



彼は段ボールを抱えたまま見慣れた笑顔を浮かべていた。







「知景!」



「おー! 俺だ」




「知景、来た!」




「何言ってんだよ。あたりめーだろ」




「澪! 知景来たよ!」






「……見れば分かる」







興奮する私に、知景の後ろに立っている澪は相変わらず冷静だった。








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