どりーむ れしぴ♪*
「よし!準備OK!」
「いやー寂しくなるわねぇー」
松美野高校は全寮制のため、長い休みがない限り家には帰れないことになる。
「夏休みには、帰ってくるから、心配しないでねー!」
「まあ、心配はしてないけどね。」
といって微笑む母。
「もう!」
「まあ、辛かったらいつでも帰ってきていいんだからね。」
「うん…ありがと。でも、ちゃんと卒業してくるから!それまで待っててね!」
「うん…ほら、遅刻するよ!
いってらっしゃい!」
「おっ、やば!行ってきまーす!」
私は、しばらく離れるであろう15年間生活していた団地に別れを告げ、松美野高校へと歩みを進めた。