不機嫌honey
案の定むくれてるヤツが俺の帰宅を待っていた。



フグみたいにプクッと膨らんだ頬。



「仕事なんだから仕方ねぇだろ…」

「超嫌い」



出た、嫌い発言。



想像はしてたよ…。



「そういやシュリ、仕事始まっただろ?」

「澪王には教えない!!」

「はいはい、そんなに怒んなよ。よっと」

「ぬぁっ!?」



担いだシュリを部屋に連れて行き、ベッドに下ろした。



本当は今すぐにでも寝てぇけど、シュリにかまってやんねぇと。



向かい合って小さな手を握ると、今度は拗ねたような顔。



カワイイ…。



「寂しかったわけ?」

「うん…」

「そうか、悪かったよ」

「でもすぐいなくなるんでしょ…?」

「まぁな。明日の朝は早い」

「次はいつ帰る?」

「時間ある時」

「寂しいのヤ…」



そう言って俺の胸に飛び込んできた。



どうしよ、カワイイ…。



疲れすぎててムラムラしてきた…。



キスしたらそのままなし崩しに押し倒しそうだ…。



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