不機嫌honey
また怒らせんのかと思うと、仕事に行きたくなくなる。



「澪王…?」

「悪い、起こしたな」

「もうお仕事行くの…?」

「ん、まだ寝とけ」



頭を撫でたらすり寄ってくる。



やっぱカワイイ…。



俺の片手に収まってしまいそうな小さな顔。



少し癒されたかも…。



また寝てしまったシュリをそのまま残し、静かに家を出た。



迎えの車に荷物を入れて、仕事に出発。



「ねぇ、澪王。アツシがやたらスッキリしててムカつく…」

「マジかよ。よくあの短時間で…」

「俺も彼女作ろうかな…」



駿太郎は絵も書いてるのでヘロヘロ。



さすがに疲れが溜まってる。



「とりあえず俺、寝る」

「俺も寝る~」



移動は寝る。



起きたら仕事して、仮眠取って、また仕事の繰り返し。



徐々にイライラしてくるメンバーたち。



マネージャーに八つ当たりするものの、慣れてるらしくて軽く受け流す。



もう疲れた…。



< 145 / 465 >

この作品をシェア

pagetop