不機嫌honey
今日の澪王はサングラス。



長めの髪を全部後ろに流し、一見怖いお兄さん。



カッコイイ。



「シュリのコレは地毛か?」

「うん、クルクル」

「ならユウリの髪もパーマじゃねぇのか」

「そうだよ。ある程度伸びるとクルクルになっちゃう」



天然パーマのあたしとユウリ。



毛先が巻いた髪のようにクルクルになる。



「次は下着とパジャマ」

「僕らにお金使うのもったいないです…」

「俺んちに住んでんだ。俺がインテリア選ぶのは当たり前。だからお前ら飾るのも俺の自由な」

「だけど…」

「うっせぇ。最近忙しくて買い物なんてしてねぇんだよ。たまには豪遊したっていいだろ?」



澪王はあたし達で遊んでるみたい。



とにかくキラキラで、全部澪王の趣味。



帰った頃にはあたしとユウリの部屋に服が溢れた。



「ありがとう、澪王」

「笑え」

「笑い方忘れたってば」

「お前の代わりにユウリが笑ってんじゃん。兄貴に負担かけんな」

「むぅぅぅ~…」



笑う…。



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