不機嫌honey
お父さんが亡くなったのを風の噂で聞いて、真王さんがあたしたちに会いに来てくれたみたい。



「もっと早く見つけてあげればよかったわね…」

「なんで?超感謝してるよ?澪王と出会わせてくれたし。澪王、大好きだし」

「いい子ね、シュリちゃん。澪王をよろしくね?」

「うん!!」



一通り写真を見たらリビングでお茶。



なんだかアンナさんから離れたくない。



「ユウリくんは彼女いるの?」

「いますよ~。カワイイんです」

「年頃ですものね。今度連れてらっしゃい」

「いいんですか…?」

「えぇ、自分の実家だと思っていいのよ」

「嬉しいなぁ…」



真王さんもアンナさんも、ふたりとも大好きになった。



こんな人たちに育てられた澪王は本当に幸せ者…。



「母さん、ただいま」

「あら希王(キオ)、早かったわね」

「そちらが噂の双子?」

「美しいでしょ?」

「初めまして、希王といいます」



完全にアンナさん似!!



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