不機嫌honey
どうすりゃいい…。



まずここにユウリがいねぇのが謎。



ユウリのことだ、付きっきりでもおかしくねぇ。


なにがどうなってる?



しばらくシュリの寝顔を見ていたら、ようやく目を覚ました。



「澪王…?どうして…」

「社長から連絡もらった。なにやってんだよ…」

「仕事…」

「抜けてきたっつーの。それより、ユウリはどうした?」

「ケンカ…してるから…」



シュリとユウリが!?



あの仲良し双子がケンカ!?



「理由は?」

「あたしがご飯食べられなくなって…ユウリが怒って…。澪王に心配かけるなって…」



目に溜まった涙。



ユウリは正しいよ…。



納得の理由だな。



「弱ってっとこわりぃけど、お前は俺になにを求めてんの?」

「なに…」

「こうやって、仕事抜けて会いに来てほしいわけ?」

「違うっ…」

「だったら体調管理ぐれぇ自分でやれよ。いつまで周りに甘えりゃ気が済むんだよ」

「そんなつもりじゃ…」



言い過ぎてるって、自分でもわかってる。



< 223 / 465 >

この作品をシェア

pagetop