不機嫌honey
ユウリに起こされて目を覚ますと、昨日は軽いパニックだったんだと思う。



目が腫れてる…。



「澪王は…?」

「シャワー浴びてる。僕が起きた時にはリビングにいて、寝てないみたいだったから…」

「そっか…」

「シュリ、手首、痣になってる」

「えっ!?」

「まぁ、僕はなにがあったのかわからないけど…。澪王さんが辛そうだったからさ」



なんで澪王があんなに怒ったのか、あたしにはよくわからない。



だけど、レイさんちにいたことが、澪王には許せなかったんだと思う。



どんな理由があったって、あたしは澪王を怒らせた。



あたしも悪い。



昨日より重い体を起こし、リビングに行くと、湯上がりの澪王がいた。



くっつきたい…。



「おはよう、澪王…」

「おはよ」

「いい匂い…」

「お前もシャワー浴びれば?」

「苦笑いしないで。昨日のことはあたしも反省したから…」

「ははっ、ごめんな?」

「大好きだよ…」

「俺は好きすぎて…壊すかと思った…」



それでもいいよ…。



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