不機嫌honey
仕事が終わり、全員で家に帰る。



「小林、お前が茹でろよ」

「わかりました。半分は焼くんですよね?ってか俺、プライベートでもパシリスか?」

「誰のおかげでメシが食えてっと思ってんだよ。明日は午後からだし?たまにはいいだろ」

「別にいいですけど…」



マネージャー小林。



コイツって確かレイに仕事教えてたよな…。



「小林はなに飲む?」

「ビールで」

「ん」

「ありがとうございます」



俺らのマネージャー歴3年。



他のヤツはやりづらくてダメ。



俺たちは小林が気に入ってるわけで。



前に他のヤツに変えるって言われた時は、全員で反対した。



「お前って笑うの?」

「そりゃあ笑いますけど」

「笑ってるとこ見たことねぇ」

「ライブがうまくいった日の夜とか、新曲がすげー売れた日の夜はひとりで笑ってます」

「なんか根暗っ!!だから女できねぇんだろ!!」

「失礼スね。いますよ、彼女」

「「マジで!?」」



そんな時間どこに!?



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