不機嫌honey
他のヤツらが雑魚寝状態で、風邪を引かないように布団をかけた。



「俺も飲みます」

「珍しいじゃん。いつもはそんなに飲まねぇのに」

「カニ、うまかったんで」



小林と飲むなんて滅多にない。



向かいに座った小林と、とりあえず乾杯。



「澪王さん、荒れてますね」

「は?」

「何曲か上げてきましたよね?最近、曲調変わってたのに、前に戻ってる気がして。前より荒々しいかもしれないですけど」

「そうかもな…」

「俺は好きですけどね。人間臭くて」

「褒めてんの?」

「はい」



シュリとユウリがいなくなってから、自分では気づかないだけで、何かに苛立っていたのかも。



今もきっと、そうだと思う…。



さすが小林。



「レイのことなんだけど…」

「どうかしました?」

「アイツ、シュリが好きだと思う」

「ダメですよ。シュリさんには澪王さんを落ち着かせる役目があるんで」

「ははっ、何だよソレ」

「レイくんはシュリさんには似合いません」



小林、いいヤツ…。



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