不機嫌honey
一睡もしないと、やっぱり体はキツくて。



仕事を乗り切ったら車で爆睡。



めちゃくちゃいい曲ができたな…。



夢の中でも俺は歌っていた。



「澪王さん、家です」

「んっ!?あぁ…お疲れ~…」

「飲まないで寝てくださいよ!?声が疲れてますから」

「了解…」



タバコに火をつけ、家の中。



イライラした時とか、息詰まった時にだけ吸っていたタバコが、常用になってきててヤバい気がする。



こんなモン、なんもいいことねぇのに…。



「お帰り澪王っ!!」

「は!?」

「会いたくて来ちゃった」

「仕事は?」

「明日からたまに仕事。超頑張った時期は終わり~」

「おいで。風呂入るから」



ピョンッとソファーから降りたシュリが俺に抱きついた。



ホッとしてる自分に気が付き、なんだか笑える。



シュリは俺が好きで、俺に会いに来て。



すげー嬉しそうな顔して、俺にすり寄ってくる。



「嫌われたかと思った」



マジでよかった…。



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